乱立する正体不明のドーム。競歩で走り去ってゆく男達。沸き上がる歓声。プロレス、相撲、ボクシングのリング。まさしくカオス空間。
人生初のニコニコ超会議の印象を一言で言い表すならば、まさに大人達の本気の文化祭!
というわけで、かなり日が経ってしまいましたが、ニコニコ超会議2015のレポートです。
I went to NicoNico Chokaigi held at the end of April.
Sorry this article is only in Japanese, but I put some pictures I took at the event so please browse them~!
私が当日海浜幕張の駅に着いたのは朝の9時過ぎ。物凄い人出で改札を出るのも一苦労。
私はこの日ボーカロイドのCDを売る友人のサークルチケットでサークル入場させてもらえましたが、一般は相当並んだ模様で、私の知人はほぼ開場と同時に会場に着いたものの、入場出来たのはそれから一時間半ほど後だったようです。
一般参加者が入ってくる前に、会場内を色々撮影して回りました。
10時の会場と同時になだれ込んで来る男達。
正直これは危なかった〜!11時からのライブ(おそらくアイドルマスター)目当ての人達が脇目も振らずに走ってくる。これはオタクの悪いところですね。周りが見えなくなる。
私も一人の男の方に後ろから突き飛ばされて、もうちょっとで地面に盛大にダイブをかますところでした。
そしてアッという間に人に埋め尽くされる会場。
場を満たす音、喧噪、練り回る神輿にコスプレイヤー達。
こんなイベントは、平和を前提とした国だからこそ出来るのだろうなぁ。
そもそも、これだけの人が身分チェック無しにこのカオス空間に入れるということが、他の国ではあり得ない。
何でもあり、というのは、それが許されるだけの豊かさと安全が保証された国でしか実現し得ないと思います。
これはよく言われることだけど、東京の強みの一つは、そこに全てが集中していること。あらゆるエンタメとテクノロジー、金融、物流、人材の中心地。
たとえばアメリカでは、テック系ならサンフランシスコ、映画ならロサンゼルス、金融ならニューヨーク、などとそれぞれが地理的に隔たってしまっている。
しかしこれからの世界で大切なのは、協業である。クリエイティブクラウドや初音ミクに代表されるような、それぞれが別の強みを持つもの達がコラボレートして新しい何かを創り出してゆく事であると思うし、そこにおいて東京程相応しい場所は無いと、思うのです。
さてさて、話が少し脱線しちゃいました!
自分は今回ライブにはあまり興味のあるアーティストがいなかったので、そこはスルーでまずは初音ミクのプラネタリウムに行きました。
開場直後だったので並ばずに入ることが出来て、中々の臨場感。
現実の風景と溶け合うミクが美しい映像として、とてもリアルに眼前に迫ってくる感じ。私はこのプラネタリウム大好きですね。このミクドームは昨年秋のロサンゼルスのMiku Expoにも来たようですが、そこで見たと言う友人は大絶賛していました。その子はミクコンサートにも行ったのですが、正直コンサートよりもこのドームの方が大きなimpressionを残したと言っていました。
以下、オモシロブース巡り^^
異色なところでは、JALがブースを出していて、
パッセンジャーステップを再現したりしていました。JALの制服を着て撮影するところが20分待ちだったのは驚き。
勿論ニコニコと親和性の高いアニメのブースもありましたよ!
今回取り上げられていたのは弱虫ペダル、暗殺教室、ゴルゴ13、SHIROBAKO、アイドルマスターとかだったかな?
アニメベントではおなじみのコスプレエリアもあって、私がここで好きだったのが、中に入ることで、フィギュアのパッケージ再現が出来るブース!日本ではあまり見かけないコスプレの修繕エリアがあったのも良いですね!
他に親和性が高いといえば、ミリオタ向けの自衛隊ブース。自衛隊の服着れるのが結構好評でしたね。こうして、国防を身近な存在として感じられる場はとても大切だと思います。PAC3の展示なんかもあって格好よかったなあ!ニコニコ超会議と自衛隊のコラボステッカーも配布してたり、直接職員さんとお話出来たりして自衛隊がすっごく身近に感じられるようになってました。
アカデミックな部分では、ニコニコ学会の発表ブースや、あとは超言論ブースで庵野さんと川上会長が議論してたり、pepperのブースでpepperがMMDダンス踊ったり巫女さんに扮してたりしました。
大盛況だったのは踊ってみたブース!バラライカやチルノなどの有名踊ってみたナンバーを一緒に踊ったり、あとはヲタ芸講座なんてのもあり、一日中賑わってました!
まさに幕末の【ええじゃないか】。なるようになれ!とにかく騒げ!なんでもあれだ!という空気。森見登美彦の小説「夜は短し歩けよ乙女」なんかを彷彿とさせる世界です。
こちらは、目薬の会社であるロート製薬が提供する「VR」体験。Oculus Riftというヘッドマウントディスプレイを装着し、ミクのライブを見ます。
自分はヘッドマウントディスプレイ使うのは初めてだったのですが(すっごく昔、視力補正用品として、ライトが内側で点滅するだけのそれらしきものは持っていましたが)これがなかなか凄かったです!
特に面白いな、と思ったのが、このVR体験、10人同時にやるのですが、他の参加者が、現実と同じ位置関係でVR空間にも具現化しているのですよね。
矢張り、VRというのは、一人で体験するのではなく、複数の人間が全く同じ空間に共時的に存在し(或は体験し)、お互いに作用出来ると更に面白みが出るものだと思いました。
会場内では影絵を用いた3Dドーム(なんのこっちゃという感じだと思うのですが、仕組みとしては、天球型ドームに影を映し出して、物体を光源に徐々に近づけつつその影を3D眼鏡で見ると、影が立体的に自分に迫ってくるように見える、というものでした。仕組みは単純ながら結構感動)があったり、段ボール建築があったり、人型ロボットがあったり、他にも研究発表会があったり、本当にあらゆる分野のあらゆる人々が、あらゆるニッチなテーマで自分が溜め込み極め抜いた技術やアイディアの粋をこの超会議という場で放出しているといった印象でした。
初めにも書いたのですが、ニコニコ超会議は、大人達が真剣になれる文化祭なんだ、て巡っていて思いました。
そもそも何で文化祭は大学までで終わりなのだろう。
人間一生、真剣に自分を、自分の生き様を世に出せる祭りの場があったっていいじゃないか。思いっきり馬鹿になれる場所があってもいいじゃないか。
それくらい自由な世の中であれば、仕事や自分が日常で生きるコミュニティだけが全てだというような狭い見方もぶち壊せるのではないかな、と思ったり。
それにしてもこれ、見て下さい。
百万千万かけて改造された「痛車」…もう、凄すぎる!これらを見ていたら、私、思っちゃいました。
私はいつ、自分の好きなことを誇ることを忘れてしまったのだろう。
私はいつ、我武者らに自分の好きなことを突き詰めることを忘れてしまったのだろう。
お金とか意味とか合理性とか、そんなものが頭に巣食うようになったのはいつからだろう。
こんなに格好よくて独創的な車を自分で造り上げた痛車オーナーの皆様、心から尊敬するし、私もこんな風になりたいです><
というわけで、素晴らしい痛車のお写真を何枚か。
ちなみに、ニコニコのVISAカード持ってる方はラウンジ入れるとかあったのですが、結構混んでいて入れない時とかあったし、あくまで水分補給エリアとだけ考えておいた方がいいかも。それでも中で貰えるドリンクの中に青汁があったのは嬉しかったです。私青汁好きなんですよね^^三杯も立て続けに飲んでしまいました。
帰り際、こんなコスプレイヤーさんを見かけてしまって、結構びっくり。
ぴくりとも動きませんでした…。最後まで驚かせてくれるぜ超会議!
ちなみにクロークは物凄く並んでいたので、来年とかコスする予定の方はお気をつけて!
ではでは、そんな感じで写真ばっかになっちゃいましたが遅ればせ過ぎな超会議のレポートでした〜!
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