中国二次創作投稿サイトLOFTERの使い方

海外での人気コンテンツ動向を探るオススメサイトを5回連続で紹介してみるシリーズ第4弾。
前回の英語圏二次創作小説投稿サイト『Archive of Our Own』に引き続き、今回は中華圏の二次創作投稿サイト『LOFTER』の紹介です。

1. MyAnimeList
2. bilibili
3. Archive of Our Own
4. LOFTER ← 今回はこちら!
5. MyDramaList

中国の二次創作投稿サイト『LOFTER』とは

LOFTERは中国版Pixivとも呼ぶべき二次創作投稿サイトです。

◾️サイト名:LOFTER
https://www.lofter.com
◾️言語:中国語
◾️サイト属性:二次創作投稿プラットフォーム


LOFTERは中国大手ゲーム企業NetEaseによって運営されています。
イメージとしてはTumblrに近いインターフェースで、絵も小説も両方投稿されています。
二次元コンテンツに限らず、写真や旅についての投稿も多い、趣味のための総合プラットフォームです。

LOFTERへの登録にはWechatがオススメ

LOFTER、登録方法がちょっとだけ分かりづらいのですよね……。
初回に上記URLからログインページに飛ぶと、以下の画面が表示されます。
メニューは左から、「新規登録」「ログイン」「アプリDL」となります。

lofter login

電話番号を用いての直接登録もできるようなのですが、中国国外の電話番号だと何かと設定が面倒くさいので、「Wechat」を用いた登録がオススメです。
Wechatは中国版LINEで、携帯にアプリをダウンロードすれば、簡単にアカウントを作ることができます。
Wechat側での登録を済ませたら、Lofterのログイン画面で右の一番下にある『微信注册』をクリックします。
するとQRコードが表示されるので、これを携帯に入れたWechatアプリで読み込みます。
(WechatでQRコードを読み込むには、タブの「Discover」から「Scan」の項目を選びます。)
Wechatログイン済みの携帯からアクセスした場合には、『微信注册』をクリックしたあと画面の指示に従って認証を進めて行けばそのままログインできるはずです。

LOFTERでの作品検索方法

Lofterにログインできたら、あとはトップの検索バーに、作品名やキャラクター名などを入力して検索するだけ。

たとえば鬼滅の刃を表す「鬼灭之刃」で検索すると、以下のような画面が出てきます。
タブの左からタグ、ユーザー、文章です。LOFTERで同人小説を読みたいときにはこの「文章」を選んでください。
ここではタグの一番上にあった、#鬼灭之刃という作品名のタグを選択します。

すると以下のように、イラストの一覧が表示されます。
(実際のイラスト一覧部分はクロップしています)

Lofter search

「浏览」は閲覧者数、「参与」は投稿者数。
この数で、その作品のファンの熱度をはかることができます。
下のタブで、最新投稿か人気投稿か、人気投稿の場合、デイリー、ウィークリー、マンスリー、全期間いずれでの集計結果かを選ぶことができます。

LOFTERでの作品・キャラクター・カップリングランキングの調べ方

さらに便利なのが、作品別人気ランキングです。
このページ、PCからだとなぜかアクセスできないため、携帯からチェックすることをオススメします。
そしてこのランキングの見つけ方、携帯でもちょっとコツがいります。

まず、以下が携帯版LOFTERのトップページです。

LOFTER search

①→②の順でタップすると、作品ランキング、キャラクターランキング、カップリングランキングのバナーが表示されます。下図の赤丸のバナーです。
(ちなみにランキングでなく投稿作品一覧を見たいときには青丸で囲った「二次元」のタブをクリックしてください。二次元、が中国語ではアニメ系のコンテンツを指します)

以下がバナーから飛べるランキングページです。(20年6月7日取得)
一番左が人気作品ランキング。

ほとんどが中国作品で占められています。
特に人気なのは1位の『凹凸世界』。3DCGのバトルアクションアニメです。
日本でも一応放送されていたものの、知る人ぞ知る、という感じで、中国と比べると盛り上がりは控えめでした。

2位の『明日箱舟』(アークナイツ)は日本でもアプリが配信されて人気になりましたね。
3位の『魔道祖師』はもともと中国だけでなく欧米でも絶大な人気を誇っていましたが、つい先日20年6月に、アニプレックスによる日本語版の展開が発表されました。

日本のアニメ作品で健闘しているのは『ヘタリア(黑塔利亚)』『文豪ストレイドッグス』『JOJO』など、比較的長寿作品が根強い人気を誇っています。
一年前には『モブサイコ100』や『僕のヒーローアカデミア』の二次創作も盛り上がっていたのですが、今はだいぶ落ち着いているようです。

真ん中の「角色」のタブを選ぶとキャラクターランキングを見ることができます。
ちなみに、右側の赤丸で囲った部分で、デイリーランキング、マンスリーランキング、全期間ランキングを切り替えることができます。

1位&2位は「魔道祖師」、3位&4位は「凹凸世界」、5位&6位は「第五人格(IDENTITY V)」のキャラクターで、中国アニメが席巻しています。

続いてはカップリングランキング。一番右のCPのタブです。

カップリングランキングは政府規制により19年5月に一度消されてしまったようですが、20年6月現在は復活していました。

1位 忘羨:『魔道祖师』のメインカップリング
2位 雷安 :『凹凸世界』
3位 双黒:ここで日本の漫画/アニメ『文豪ストレイドッグス』の登場人物太宰治と中原中也の二人組がランクイン。
4位 安雷:『凹凸世界』。前回の記事で、英語圏ではCP表記の左右はあまり気にされないと書きましたが、アジア圏では一般に日本同様CPの左右が意識されるようです。
5位 all金:凹凸世界の主人公「金」の総受け。all×キャラクター名で、総受けだとか、総愛され、のような意味になります。

ちなみに一年前(19年4月段階)は、ランキング自体が以下のスクショのように中国国産アニメランキング、日本アニメランキング、欧米アニメランキング、全体ランキングと分かれていました。これが統合され個別に見ることができなくなった理由は分かりませんが、もしかしたら今後日本アニメの配信を制限してゆこうという政府方針の影響もあるのかもしれません。

lofter ranking

ご参考までに、以下は2019年4月段階での全期間作品/キャラクター/カップリングランキングのスクショです。
中国産アニメ含めた全作品版と、日本作品のみのもの、両方載せておきます。
それぞれの意味は是非漢字から想像してみてください(雑ですみません)。

全期間作品ランキング(全作品)

lofter ranking all

全期間作品ランキング(日本作品)

全期間キャラクターランキング(全作品)

lofter character ranking all

全期間キャラクターランキング(日本作品)

あ、自分で調べてくださいと書きましたがここだけ面白いなと思ったのでやっぱり書かせてください。
人気キャラクター5位の王耀、ヘタリアの中国のことなんですよね。
やはり自国モチーフのキャラクターには愛着湧くものなのでしょうか。

全期間CPランキング(全作品)

全期間CPランキング(日本)

lofter ranking CP

中国の同人界隈に関しては、上にも書いたように年々政府の規制が厳しくなっています。
これは政府対ユーザーという簡単な構図ではなく、ユーザー間の相互監視も強まっており、このサイトは不適切だ、このコンテンツは不適切だと、密告するユーザーがいるためにブロックされたり削除に追い込まれるコンテンツも多いそうです。

一例として、前回ご紹介した英語圏の二次創作投稿サイト「Archive of Our Own」は、二、三年前、自由な創作の場として中国ユーザーが一気に流入し、運営側が「中国の同人作家さんウェルカム!」というメッセージを発信するほどだったのですが、あるユーザーがこのサイトを不適切コンテンツの温床として政府に密告したために、中国からのアクセスがブロックされてしまいました。

以上、中国の同人作品投稿サイト、LOFTERの紹介でした!

さて、次回はアニメではなく人気ドラマを探すのにうってつけのサイト『MyDramaList』をご紹介します。

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